AI 実務活用ハンズオン

準備編

はじめる前に

ハンズオンをスムーズに進めるために、サンプルデータのダウンロードと基本操作を学びます。

準備の流れ

まず以下のステップで、ハンズオンを始められる状態まで持っていきます。

準備編の流れを示した図。Step 0 事前セットアップ、Step 1 サンプルデータをダウンロード、Step 2 作業フォルダを指定、Step 3 会話の切り替え、Step 4(オプション)自動承認モードの 5 ステップを矢羽根で表現

00事前セットアップ 参加前に完了済みの前提

利用する Claude Desktop がインストール済みで、すでにログイン状態で開かれていることを確認してください。完了していない場合は、以下の事前セットアップ手順を参照してセットアップしてください。

01サンプルデータをダウンロード 初回のみ

ハンズオンで使うサンプルデータを下のボタンからダウンロードします。

サンプルデータをダウンロード handson-sample.zip を解凍してご利用ください。
handson-sample.zip

解凍してデスクトップに配置してください。

Windows のデスクトップ上に handson-sample フォルダが配置されている画面

handson-sample/ の中はこんな構成になっています。

handson-sample/
├── sample-data/                  ← 演習で使うデータ一式
│   └── 01_sales-data/                    ← 演習01-02:売上データ
└── output/                      ← 演習の成果物の保存先
  • sample-data/:各演習で AI に渡すサンプルデータが入っています。
  • output/:演習の中で AI が生成する成果物の保存先です。最初は空です。

02作業フォルダを指定する 初回のみ

デスクトップに配置した handson-sample/ を作業フォルダに指定します。一度設定すれば、ハンズオン中はそのまま使えます。

使うツールに合わせて以下のタブを切り替えてください。

  1. Claude Desktop を起動して Code を選ぶ

    アプリを立ち上げ、画面左上のタブで Code を選択します。続いて、入力欄の上にあるフォルダ指定ボタンを押します。

    Claude Desktop の Code モードでフォルダ指定ボタンを示した画面
  2. handson-sample フォルダを指定する

    解凍した handson-sample/(デスクトップ配下)を選択して「Select folder」を押します。

    ファイル選択ダイアログで handson-sample フォルダを選択し Select folder ボタンを押そうとしている画面
  3. このワークスペースを信頼する

    以下のダイアログが表示されたら、ワークスペースを信頼する を押します。

    Claude Code のワークスペース信頼ダイアログでワークスペースを信頼するを選んでいる画面
  4. プロンプトを入力して送信する

    AI への指示(例:このフォルダの中身を見て)を入力欄に貼り付け、右側の送信ボタンを押します。

    Claude Code のチャット欄にメッセージを入力して送信ボタンを押そうとしている画面
  5. 結果が返ってくることを確認する

    AI の回答を確認します。handson-sample/ の構成と各ファイルの中身が要約されて表示されれば成功です。

    Claude Code が handson-sample のディレクトリ構成と各ファイルの内容を回答している画面

03新しい会話を始める 演習ごとに

演習を 1 つ終えるごとに、AI との会話を新しく切り替えてから次の演習に進みます。前の演習のやり取りが残ったまま次のお願いをすると、AI が前の演習の内容を引きずって、思わぬ動き方をすることがあります。

  1. New session を押す

    左サイドバーにある + New session を押すと、これまでのやり取りがクリアされ、入力欄が空の状態になります。フォルダ指定(handson-sample)は維持されたまま、会話だけが切り替わります。

    Claude Desktop の Code モード左サイドバーで + New session を押し、入力欄が空になっている画面

04(オプション)自動承認モード ハンズオン用に有効化

AI はファイル変更やコマンド実行のたびにひとつずつ確認を取り、意図しない操作を防ぎます。ここには「安全性」と「操作感」のトレードオフがあります。今回はハンズオンをスムーズに進めるため、この確認を外す設定を紹介します。

  1. モードメニューを開いて「有効にする」を押す

    チャット下部の 編集を承認 をクリックしてモードメニューを開き、許可をバイパス の右にある 有効にする リンクを押します。設定画面が開きます。

    Claude Desktop の Code モードでチャット下部のモードメニューを開き、許可をバイパスの『有効にする』リンクを示している画面
  2. 「バイパス権限モードを許可」をオンにする

    設定画面の バイパス権限モードを許可 のトグルをオンにします。設定が反映されたら、左上の ← 設定 からチャット画面に戻ります。

    Claude Desktop の設定画面でバイパス権限モードを許可のトグルをオンにし、戻るボタンが赤枠で示されている画面
  3. モードメニューから「許可をバイパス」を選ぶ

    もう一度 編集を承認 を押してモードメニューを開き、許可をバイパス を選択します。

    Claude Desktop のモードメニューで許可をバイパスを選択している画面
  4. 確認ダイアログで「権限のバイパス」を押す

    「すべての権限をバイパスしますか?」というダイアログが出るので、権限のバイパス を押します。

    すべての権限をバイパスしますかという確認ダイアログで権限のバイパスを押そうとしている画面
  5. 有効化されたことを確認する

    チャット下部に 許可をバイパス が表示されていれば有効化完了です。

    Code モードのチャット下部に許可をバイパスが表示されている画面

演習マップ

#テーマ使うデータ出力
第Ⅰ部 AI を体験する
01ダッシュボードでデータを可視化しようsample-data/01_sales-data/output/01_dashboard.html
02データからプレゼン資料を作ってみようsample-data/01_sales-data/output/02_sales-review.pptx
第Ⅱ部 AI を活用する
03自分だけのアプリを作ってみよう作りたいものオリジナルアプリ
Part Ⅰ

AI を体験する

01ダッシュボードでデータを可視化しよう

シナリオ

あなたは経営企画部の担当者。部長から「来週の経営会議までに、東日本と西日本の売上をまとめて、カテゴリ別の月次売上を出しておいて。あと、ついでに見栄えのいいダッシュボードにしてくれると助かるな」と頼まれました。共有フォルダを開くと、次の 3 ファイルがあります。

  • 東日本支店から届いた売上 CSV
  • 西日本支店から届いた売上 CSV
  • 商品マスタ CSV

中を覗いてみると、カラム名や日付の書き方が支店ごとにバラバラで、そのままでは統合できなさそう。仕方ない、統合からダッシュボード作成まで、AI アシスタントに一気に任せてみましょう。

東日本売上データ・西日本売上データ・商品マスタデータを AI エージェントに渡し、HTML ダッシュボードを生成する流れを示した図

📂 CSV ファイルの中身をチラ見

商品マスタ.csv(10商品)— 商品コード・商品名・カテゴリ(飲料/食品/日用品/家電)・単価

商品コード,商品名,カテゴリ,単価
P001,プレミアム緑茶 500ml,飲料,150
P002,ミネラルウォーター 2L,飲料,180
P003,オーガニックコーヒー豆,飲料,1200
…(全10商品)

売上_東日本.csv(45件)— 東京本店・横浜・札幌・仙台

日付,支店,商品コード,数量,売上金額
2026-04-03,横浜支店,P001,1,150
2026-04-03,札幌支店,P007,20,11600
…

売上_西日本.csv(50件)— 大阪・京都・神戸・広島・福岡

計上日,支店名,商品ID,販売数,金額(円)
2026/04/01,福岡支店,P003,13,15600
2026/04/01,大阪支店,P010,8,52000
…

東日本と西日本で カラム名(日付 vs 計上日、支店 vs 支店名…)や日付形式(2026-04-03 vs 2026/04/01)がバラバラ。これを AI が統合してくれます。

AIへの指示(プロンプト)

sample-data/01_sales-data/ の3つのCSV(東西の売上と商品マスタ)を統合して、KPIや東西比較が一目でわかる経営会議向けのHTMLダッシュボードを output/01_dashboard.html として作ってください。
答え合わせ:こんなアウトプットが出ます

生成された output/01_dashboard.html の例

生成された経営会議向けダッシュボードの画面例

おさらい:AI がやってくれたこと

  • 支店ごとの書式の揺れ(カラム名・日付フォーマット)を自動で吸収して、3 ファイルをきれいに統合
  • 商品マスタと突合してカテゴリ別売上を集計
  • KPI カード・カテゴリ別売上の棒グラフ・東西比較の円グラフ・TOP5 商品テーブルを盛り込んだ output/01_dashboard.html を生成(ブラウザで開くだけで動く)

02データからプレゼン資料を作ってみよう

シナリオ

HTML ダッシュボードを部長に見せたら、「いいね、これそのまま経営会議にも持っていきたい。ただ、会議室のスクリーンに映すならパワポの方が扱いやすいから、スライドにしてくれない?」と追加のお願いがありました。さっき作ったダッシュボードの切り口がそのまま使えそうなので、AI アシスタントに引き続き頼んで、同じ内容をプレゼン資料に組み直してもらいましょう。

東日本売上データ・西日本売上データ・商品マスタデータを AI エージェントに渡し、プレゼン資料(PowerPoint)を生成する流れを示した図

AIへの指示(プロンプト)

sample-data/01_sales-data/ の3つのCSV(東西の売上と商品マスタ)を統合・集計して、経営会議向けのプレゼン資料を作成してください。

【スライド構成】
- ① タイトル(2026年4月度 月次売上レビュー)
- ② 全社サマリー(売上合計・取引件数・平均単価のKPI)
- ③ カテゴリ別売上ランキング(棒グラフ+簡単な所感)
- ④ 東日本 vs 西日本の地域比較(円グラフまたは横棒)
- ⑤ 売上TOP5商品
- ⑥ 来月に向けた提案事項(3点)

PowerPointファイル(.pptx)として作成し、output/02_sales-review.pptx として保存してください。
答え合わせ:こんなアウトプットが出ます

生成された output/02_sales-review.pptx の例

生成された経営会議向けプレゼン資料の画面例

おさらい:AI がやってくれたこと

  • 指定した 6 章立て(タイトル / KPI / カテゴリ別 / 東西比較 / TOP5 / 提案事項)に沿ってスライドを構成
  • 「来月に向けた提案事項」にはデータから読み取れる具体的なアクションを提案し、output/02_sales-review.pptx として保存
Part Ⅱ

AI を活用する

03自分だけのアプリを作ってみよう

シナリオ

AI の進歩によって、非エンジニアでも誰でも簡単にアプリが作れるような時代になってきました。ここでは、あなた自身の「こんなのあったらいいな」をそのままアプリにしてみましょう。

業務の面倒ごとでも、趣味のツールでも、なんでも OK です。「作りたいもの」を AI に伝えるだけで、動くプロトタイプが数分で出来上がります。

アイデアや課題を AI に伝えるだけでアプリが作成される流れを示した図

作りたいものを考えよう

以下を参考に、作ってみたいアプリを 1 つ考えてみてください。

  • 業務系のアイデア例:日報を簡単に書けるフォーム/チームの TODO 管理ボード/会議室の空き状況チェッカー/見積もり金額の簡易シミュレーター
  • 趣味・生活系のアイデア例:旅行の持ち物チェックリスト/子どもの成長日記/読書記録アプリ/献立ランダム提案ツール

AIへの指示(プロンプト)

自分のアイデアがある方は、そのまま AI に伝えてください。思いつかない方は、サンプル B を使って AI に課題から探してもらいましょう。

サンプル A:自分のアイデアで作る場合

プロンプト内の [あなたの作りたいアプリの説明] は、上で考えたアイデアに書き換えてから送信してください。

以下のようなアプリを html, js, css で作成しようとしています。

[あなたの作りたいアプリの説明]

  • 非エンジニアでも理解できるように、実現できそうかどうか教えてください。
  • スキルでの実装が望ましい場合はその旨を提案してください。
  • いずれの手段でも実現が難しい場合は代替案を考えてください。
答え合わせ:こんなアウトプットが出ます

サンプル A:「社内アイデア投稿アプリ」で生成した output/03_my-app/ の例

社内アイデア投稿アプリのプロンプトから生成されたアプリ画面例

サンプル B:アイデアが浮かばない場合(課題調査 → アプリ作成)

プロンプト内の [会社名] は、ご自身の会社名に書き換えてから送信してください。

[会社名] の業務課題を調査して、最も「アプリ化しやすく効果が高い」課題を 1 つ選び、それを解決する簡易アプリを html, js, css で作成してください。なお、スキルの作成による実現でも問題ありません

手順:
1. まずその会社の業界、その会社の業務で「よくある面倒ごと」を 5 つ挙げる
2. その中からアプリ化しやすいものを 1 つ選ぶ
3. 選んだ課題を解決するアプリを作成する

output/03_my-app/ に保存してください。
答え合わせ:こんなアウトプットが出ます

サンプル B:会社名に「AWS」を指定して課題調査から生成した output/03_my-app/ の例

AWS の業務課題を調査して生成されたアプリ画面例

もっと良くしたい場合

作ったアプリに対して、こんな追加指示もできます。

  • 「デザインをもっとおしゃれにして」
  • 「ダークモードに対応させて」
  • 「スマホでも使いやすいレイアウトにして」